コモンセンス・ペアレンティング講座第4回は、

「予防的教育法」でした。

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前もって子どもにしてほしいことを説明して、それを練習させる方法です。


どんなときに使うかというと、


1、子どもが何か新しいことをしようとしているとき

2、今まで問題のあったことをもうしないでほしいとき


次の三つのステップに沿っておこないます。


1、子どもにしてほしいことを説明

2、子どもの側に立った理由を説明

3、練習させる


他のいろいろな育児論や育児法と違う、CSPの肝が、
子どもに「練習」させるところなんですね。


練習させることで、


●子どもが教えられたことをする可能性が高まる

●親がしてほしいことを子どもが理解しているか確認できる


というメリットが。


例えば、


子どもが友達を叩いた

叩いた理由を聞いてまず共感してあげる「おもちゃを取られて嫌だったんだね」等

「叩いたのは悪いことだから謝まろうね」(してほしいこと)

「謝れば友達と仲直りできてまた遊べるよ」(子どもの側に立った理由)

「ママが◯◯くんの役をやるから、謝る練習してみようか」

謝る練習をする

「明日会ったらこうすればいいんだね。」


手を出すまえに「やめて」「ヤダ」と言う練習をしてもいいでしょうね。


買い物に行く前に、お菓子をねだらない、とか、


学校から帰ったらカバンを置いて宿題を始める、とか、

口で約束するだけよりも、状況を想像しながら練習してみることで効果が高まるみたいです。


もちろん年齢によっては素直に練習に乗ってこないので、


大きい子の場合は、してほしいことを説明したあと、
子どもの口から繰り返し言わせるといいそうです。


うちではよく、


「ママは今なにをしてって言った?」


と聞いて答えさせます。


子どもが聞き流すのを予防できるし、

自分で言うことで、行動を宣言するのと同じだから。


子どもがかんしゃくを起こしたり、悪いことをしたときの

タイムアウト、という方法
を教えてもらいました。


隣の部屋や特定の場所(椅子の上など)に一人で
いるように言って、泣き止むまで、とか、何分間、とか
決めて「閉め出し」する、ということ。(家の外とか押入れとかじゃなくて)

あらかじめ、◯◯したときはタイムアウトするよ、
という決まりを子どもに話しておきます。

子どもが自分で落ち着きを取り戻すきっかけになります。


もしこれをやって尚更ギャーギャー泣きわめかれると、
都会なら近所の目が心配で難しい場合は
無理にやることはないと思います。

それから、


CSPを行う上で大事なことは、


親自身が落ち着いた状態で子どもに話す環境にあること


そのために、カッとして怒鳴ったり思わず手を出したりしそうになったら、


5秒数える


とか、


子どもから離れたところにいく


とか


深呼吸する


とか


誰かに話す


とか、自分に合った冷静になる方法を考えておくようにします。


ガミガミ言ったり怒鳴ったりしても、子どもはなかなか言うことを聞きませんよね。


恫喝したり暴力を振るったりして子どもを従わせたとしても、

長い目でみたら絶対に子どもの心の害になるし、親子で良い関係が築けません。


CSPですぐ劇的に子どもが変化するわけではないし、
子どもの性格によって合う合わないあったり、

この講座内容も学童期向けなので、子どもがすでに
反抗期や思春期になっていると、実践できない面は
あるのかもしれないけれど、


こうしたコツを知っているのといないのとでは、全然違うと思うんですよね。


子育ての引き出しが増えれば、子どもへの対応力がつくと思いますよ~


シュタイナー教育の育児論も基本的には似たことを言っているので、
CSPから遠くない子育てをしてきたかなと思いますが、

長女が宿題やピアノの練習など、やってほしいことをなかなかやってくれないとき
かなり困っていたので、あの頃CSPの実践的なスキルを知っていれば役に立っただろうな。