全6回で行われている市役所子育て支援課主催の
「怒鳴らない子育てテクニック練習講座」
(コモンセンス・ペアレンティング、CSP)
第3回のテーマは「効果的な誉め方」でした。
CSPは、行動療法を基にした具体的なしつけ方法。
前回までが基礎編、今回から実践編です。
「誉めて育てる」式の育児法がはやっているので、
子どもが小さいうちは、
歩けば褒め、話せば褒め、おしっこができれば褒め、字が読めれば褒め、、、、
って、褒める場面がたくさんあったのに、
幼稚園保育園、小学校、年齢があがるにしたがって、
「うちの子は誉める部分なんてほとんどない!」
って思う方が多いんじゃないかな、って思います。
うちだって、「早く起きて!」とか、「宿題先にやりなさい!」とか
入園入学前なら叱らずにすんでいた…(^^;)
でも、CSPで指摘する「褒める」ポイントを知ると、
「そんなことまで褒めるの!?」ってビックリしますよ。
何を褒めればいいのか、というと…?
1、すでに身についている良い行動←朝早く起きて学校に行く、とか
2、もっと伸ばしたい、出来つつある行動
3、新しく身に着けたい、望ましい行動
普通は褒めるときって、3の場合ですよね。
だけど、1や2の場合も褒めるのがCSP。
1なんて、「こんなことできて当たり前!」って思ってるから、本当に見落としがち。
2の、たまにできる良い行動があったとき「珍しいわね」なんて皮肉っぽく言うのもNG。
良い行動があったとき、すかさず褒めるのが肝要で、
要は、子どものことをよく見ている、見守っている、ことが大事なんですよね。
(って当たり前のことなんだけど)
褒めるときには、次の4つのステップを踏みます
1、賞賛を与える「すごいね」「よくできたね」「さすがだね」
2、望ましい行動を表現する「~したんだね」←わかりやすく具体的に
3、その行動が好ましい理由を述べる
4、良い結果を与える 「よしよし」←褒める、ハグするだけでも(2回目の講座参照)
特に普通はなかなかしないのが、3の理由を述べる、というところで、
「親の都合や親の側の理由」ではなく、
「子どもの側に立った理由」を伝えることで、
子どもは良い行動のメリットを自覚できるし、親にも従いやすくなります。
たとえば、「宿題が早く終わったら、遊ぶ時間が増えるね」等
でも、講座の中ではロールプレイを練習するんだけど、
この4ステップをいっぺんに子どもに話すって、すごい難しかったです。
特に理由を伝えるという部分。
普段、自分の立場から言ってしまうことが多いから。
「宿題が早く終わってママ嬉しいよ」とか。
(コーチングなどでは、親の気持ちや考えを述べるように
勧めていたので、いろいろな考えがあることだとは思う)
普段、子どものアラばかり捜している人には
「褒める」ってすごく難しいようですが、
些細なことや、小さな目標ができたとき、
スモールステップ(小さいステップ)で褒めていくと、
階段を踏んでさらに大きなことができるようになっていくようです。
講座の内容を全部ここで伝えるのは無理なので、
ぜひCSPの本を読んだり講座を受けたりしてください。
私見ですが、あまり褒められる機会がなく育った子は
人に褒められることの価値を素直に認められないようです。
愛情を受けて褒められてきた子ほど、
大きくなってからも、褒められたことを素直に受け止め、
それを自分の自信に変えていけます。
うちの子は何にもできない、言うことを聞かない、
と思う前に、出来ていること、良いところを思い出してみると
褒めるポイントがわかってくると思いますよ。
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